本を造る

第8回 フォント、解像度のこと その2

 問題の、フォントには表示方法の違いにより、ビットマップフォントとアウトラインフォントの二種類がある、さらに、主にDTPで使うアウトラインフォントには、PostScriptフォントとTrueTypeフォントがある、と言う点ですが、もう少し詳しく書くと、こんな具合らしいです。
 ビットマップフォントはドットがいくつも集まって文字を表しています。従って、小さな文字の場合は気になりませんが、大きな文字にした場合は、ドットも拡大され、ジャギー(ぎざぎざ)が目立つことになります。商業印刷には使えません。
 一方の、アウトラインフォントは、ベジエ曲線という文字の輪郭(アウトライン)を数式化し定義した曲線を使って文字を表現する方法ですので、拡大してもジャギーが目立つことはありません。商業印刷にはアウトラインフォントを使うのが常道となっています。

 反面、サイズに合わせてアウトラインデータから、画面表示用、もしくはプリントアウト用のデータを生成(ラスタライズ)するために、ビットマップフォントに比べると画面表示やプリントアウトに時間がかかるとのこと。ラスタライズするためのソフトウェアをラスタライザと呼び、MacOSにはTrueTypeのラスタライザが内蔵されているので、特別なファイルを追加しなくてもアウトラインフォントとして利用できるそうです。

 PostScriptフォントを使って、美しい出力結果を得るためには、画面表示用のビットマップフォントと出力用のPostScript対応プリンタフォントの2種類のフォントが必要だそうです。PostScript対応のプリンタは、通常数種類のPostScriptフォントを内蔵して売られていますが、プリンタにインストールされている以外のフォントを使う場合には、PostScriptフォントを新たに購入します。

アウトラインフォントの種類と画面表示・出力との関係
  画面表示 パソコン用プリンタ 高解像度(ハイエンド)出力機
PostScript
フォント
特定のサイズ以外はジャギーになる PostScript対応 アウトラインで美しく出力される 美しく出力される
非PostScript対応

ジャギーになる

TrueType
フォント
美しく表示される PostScript対応 ジャギーになる Mac 600dpi以上の高解像度では出力出来ない
非PostScript対応 美しく出力される Win 美しく出力される(但しトラブルも多い)

 僕が思うに、PostScriptフォントの一番の問題は、コンピュータの中にPostScriptフォントを内蔵しているだけでは十分でなく、印刷する場合は印刷機にもPostScriptフォントのデータが入っていないと、綺麗に印刷できない点です。フォントはなかなか高価なものですから、通常印刷屋さんと言えども、すべてのフォントを揃えることなど出来そうにありません。自分が使いたいフォントが印刷屋さんにないと、印刷が出来ないことになります。

 また、最近は新しいアウトラインフォントとしてOpenTypeフォント。略してOTが普及しつつあるようです。互換性に優れ、基本的にMacでもWinでもコンバート無しで使うことができます。ただ互換性は完璧ではないですし、TrueTypeをOpenTypeに変換すると、字間などが乱れたりすることもあるようです。

 さて、今回、自分の本を造ることにして、表紙のデザインを自分でやることにした結果、フォントの問題にぶつかることになってしまったようなのだった。そう、印刷屋さんにないアウトラインフォント(TrueType)をどうしても使いたいのだ。
 そう。例の「半古印体」である。  つづく

 

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