本を造る

第8回 フォント、解像度のこと その1

 さて、段々と本造りも佳境に入ってきたせいか、トラブルこともあれば、今まで分からなかった点が分かって嬉しかったりもする。
大体、フォント関連のことと、画像等の解像度のことは、わかりにくい、というのが個人的な感想である。解説本を少しかじってみたりしても、言っていることがよく分からないか、実感が伴わないかで、どうもすっきりと「わかった!」というわけには行かない。

今回は、制作環境としては贅沢なことに、Adobe PhotoshopとAdobe Illustratorという二大ソフトを使って本の表紙とカバーのデータを造っている。ただし、Adobe Photoshopはともかく、Adobe Illustratorはほとんど使ったことがない。今回はPhotoshopで作成し、Illustratorに取り込むと言う流れでやることになった。本当はPhotoshopで印刷屋さんに入校しておしまい、というつもりだったのだが、フォントの関連などがあって、そうも行かないことが分かったのだ。もしかすると、初めからIllustratorで造るべきだったのか? そうなのかも知れない。そうでもないのかも知れない。造るデータの特性もあるだろうし、人それぞれの流儀なんてものもありそうである。それに僕はIllustratorのことがよく分からないのだ。仕方がない。

と言うわけで今回は、Adobe Photoshop上で、画像を配置し、色を決め、帯を配置して、その上にフォントを載せていった。土星の環のロゴは、ホームページでも共通してHG半古印体というものを使っている。古い印鑑のような書体、と言う意味だろうが、確かに文字が掠れたように切れていたりして、面白い書体である。味わいがある。
ところで、このフォントは、TrueTypeというタイプのフォントなのだそうだ。
いや、そもそもフォントとは何か、というところから、ものの本を紐どいてみる必要があるだろう‥‥。

fontbookフォントとは、活版の時代からあった言葉で、特定のデザインで統一された数字、アルファベット、平仮名、片仮名、漢字、記号のセットのこと、だそうで、確かにこれらすべてがそろっていないと、日本語の文章は成り立たず、一部分だけでは、紙面の統一感も出ないはずなのであった。フォントを造るというのは大変な作業であるとわかる。しかも、活版時代は、活字のサイズごとにひとそろいずつ書体を造っていく必要があった。気が遠くなりそうだ。むろん、現在は、電算写植やDTPにおいて、文字の大きさは自由に拡大縮小できるため、サイズを問わず特定のデザインで統一された文字のセットのことを言うようになってきている(良かったよかった)。

フォントの種類としては、大きく分けて、明朝体、ゴシック体、その他、がある。これは誰でも知っているとおもうけれど、フォントのサイズを指定するには、現在ポと級が主に使われている。要するにメートルとインチがあるみたいなものです。
1ポイント=0.3514ミリメートル
1級=0.25ミリメートル@
ですので、級の方がメートル法とは明らかに相性が良いのですが、アメリカ生まれのDTPソフトは基本がポイントだそうです。もちろん級に切り替えて使うことも出来ます。
まぁ、このあたりは慣れの問題ですので良いとしましょう。
問題は、DTPで使うフォントには表示方法の違いにより、ビットマップフォントとアウトラインフォントの二種類がある、ということ。さらに、主にDTPで使うアウトラインフォントには、PostScriptフォントとTrueTypeフォントがある、と言う点です(やっと古印体の話につながってきました)。 つづく

 

Saturn's Ring
Back