河合隼雄さんには、既におびただしい著作があり、その全貌はなかなかつかめなくなっている。
しかし、村上春樹がことに際して“会いに行き”、山田太一が“子どもばかりの日本の社会で大人といって思い浮かぶ人”と名指し、鶴見俊輔によれば“きくことを中心として日本の思想を捕らえ直した”という。河合隼雄の仕事は、ユング心理学の紹介・啓蒙から出発して、いつしか日本人の思想の基底に響く新しい流れを創り出すところまできたと言える。
[主著]
単著
『ユング心理学入門』(培風館)
『影の現象学』(思索社)
『中空構造日本の深層』(中央公論新社)
『昔話と日本人の心』(岩波書店)
『明恵 夢を生きる』(京都松柏社)
『とりかえばや男と女』(新潮社)
『こころの処方箋』(新潮社)
『心理療法序説』(岩波書店)
『ユング心理学と仏教』(岩波書店)
『日本人の心のゆくえ』(岩波書店)
『未来の記憶』(全2巻。岩波新書・岩波書店)
『紫マンダラ』(小学館)
『神話と日本人の心』(岩波書店)
『深層意識への道』(岩波書店)
共著
(谷川俊太郎)『魂にメスはいらない』(朝日出版社)
(中村雄二郎)『トポスの知』(TBSブリタニカ)
(大江健三郎、谷川俊太郎)『日本語と日本人の心』(岩波書店)
(村上春樹)『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』(岩波書店)
(梅原猛、松井孝典)『いま、いのちを考える』(岩波書店)
(山田太一、谷川俊太郎)『家族はどこにいくのか』(岩波書店)
(中沢新一)『仏教が好き!』(朝日新聞社)
等、多数
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■河合隼雄さん、脳梗塞で倒れる
ご回復を心より祈ります。
主治医の秋山義典・脳神経外科部長は「『生命の危機は脱しつつあるが、今後の変化を見守りながら慎重な治療を続ける』と話した。脳梗塞の部分の回復は難しく、『脳の腫れや肺炎が悪化しないように治療し、経過を見ていく』と述べた」(9/5付
朝日新聞・奈良版)。
17日に体調を崩して天理市内の病院に入院した河合隼雄文化庁長官(78)は、18日になっても意識が戻らず、依然重体が続いている。病院の説明によると、脳底動脈がふさがったことによる脳梗塞(こうそく)で、肺炎も併発。17日午後5時前から3時間半にわたって緊急手術を行った。
(2006.8.19 奈良新聞)
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