Saturn`s Ring
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庄司薫

作品と年表  更新 2007年7月10日                

 以上の年譜は、庄司薫が文庫になった『バクの飼主めざして』(1974年11月15日初版発行)に記したものである。この年表を元にわかっていることを付け加えてみよう。青い字は付け加えた部分であり、また福田章二の年譜を意味し、茶色い字は小説の主人公庄司薫の年譜を意味する。年齢はその年の誕生日を迎えた時点での年齢。

福田章二(庄司薫)の年譜
1937(昭和12)
4月19日 福田章二東京に生まれる。日比谷高校を経て、東京大学法学部卒業。
1950(昭和25) 庄司薫 東京に生まれる。
  (略)

1956(昭和31)
章二19歳薫6歳

3月、都立日比谷高校卒業後、東大入試に失敗し、一浪。
1957(昭和32)
章二20歳薫7歳
4月、東京大学文科二類入学。春、『蝶をちぎった男の話』を書き、東京大学教養学部学友会機関誌『学園』第15号に発表。
1958(昭和33)
章二21歳薫8歳
春、『喪失』を書き、東京大学教養学部文学研究会機関誌『駒場文学』第9号に発表。改稿した同作品で、第3回中央公論新人賞を受賞。『中央公論』11月号に掲載される。
 『中央公論新人賞』:838篇の応募作の中から最終予選に通過し、12篇の中から受賞。選者は伊藤整、武田泰淳、三島由紀夫の3氏。選評では伊藤、武田がほぼ絶賛するが、三島は懸念を示す。受賞の言葉では、受賞の戸惑いを婉曲に表現している。
 『週間読売』10月26日号に、「再びまかり出た学生作家・中央公論新人賞福田章二君の生活と意見」掲載。 2年先輩の大江健三郎を筆頭に有吉佐和子、石原慎太郎など、若手作家の「生活と意見」を福田章二へのインタビューと共にまとめている。
1959(昭和34)
章二22歳薫9歳
『新潮』1月号に「新人福田章二を認めない」(江藤淳)が掲載される。頭が良く、計画性があるからと言って、福田章二の作品はまったく文学的ではない、と一刀両断。春、『封印は花やかに』を書き、『中央公論』小説特集号に発表。同年秋、作品集『喪失』を中央公論社より刊行。
1960(昭和35) 『文学界』7月号に『輕やかに開幕』を発表(ここまで本名・福田章二名義)
1961(昭和36)  
1962(昭和37)  
1963(昭和38)  
1964(昭和39)  
1965(昭和40)  
1966(昭和41)  
1967(昭和42)  
1968(昭和43)  
1969(昭和44)
章二32歳薫19歳

春、『赤頭巾ちゃん気をつけて』を書き、『中央公論』5月号に発表。第61回芥川賞を受賞。三島由紀夫、大岡昇平、井上靖他が好意的な選評。中村光夫、川端康成は否定的な選評を残している。8月、中央公論社より単行本として刊行(腰帯に「若さは一つの困惑なのだ」という三島由紀夫の跋文をつけての出版だった)。また、『中央公論』8・9・10月号に『さよなら怪傑黒頭巾』を連載、11月、単行本として刊行。『文学界』9月号に『恐竜をつかまえた』を発表。『新潮』12月号に『アレクサンダー大王はいいな』を発表。
冬(2月9日)、東大入試中止。薫、大学受験を止めようと決意する。
初春(3月下旬)、薫、小沢さんのおじいちゃんの死をめぐって秘やかに戦う。
5月、薫の兄、「恐竜」にかかわる謎をかけられる。

晩春(5月4日)、薫、山中さんの結婚式に急遽出席する。
夏(7月下旬)、薫、高橋と葦舟をめぐる冒険に巻き込まれる。

1970(昭和45)
章二33歳薫20歳
『中央公論』新年号より6回にわたって『白鳥の歌なんか聞こえない』を連載。『婦人公論』4月号より一年にわたって『狼なんかこわくない』を連載。5月、作品集『喪失』の新版を、中央公論社より刊行。
1971(昭和46)
章二34歳薫21歳
2月、『白鳥の歌なんか聞こえない』を中央公論社より刊行。12月、自伝風エッセー『狼なんかこわくない』を、中央公論社より刊行。
1972(昭和47)
章二35歳薫22歳
 
1973(昭和48)
章二36歳薫23歳
6月、エッセー集『バクの飼主めざして』を講談社より刊行。『喪失』(6月、解説・土居寛之)、『赤頭巾ちゃん気をつけて』(6月、解説・佐伯彰一)、『白鳥の歌なんか聞こえない』(8月、解説・高見沢潤子)、『さよなら怪傑黒頭巾』(9月、解説・奥野健男)、『狼なんかこわくない』(12月、解説・荻原延壽)を、いずれも中央公論社より文庫として刊行。
1974(昭和49)
章二37歳薫24歳
9月、中村紘子と結婚。11月、『バクの飼主めざして』(文庫版、文庫版あとがき、年譜付き)を講談社より刊行。
1975(昭和50)
章二38歳薫25歳
『中央公論』1月号より『ぼくの大好きな青髭』の連載開始(24回)。
1976(昭和51)
章二39歳薫26歳
 
1977(昭和52)
章二40歳薫27歳
7月、『ぼくの大好きな青髭』を中央公論社より刊行。
1978(昭和53)
章二41歳薫28歳
11月、『ぼくが猫語を話せるわけ』を中央公論社より刊行。
1979(昭和54)
章二42歳薫29歳
『新潮』5月号に『猫』を発表

1980(昭和55)
章二43歳薫30歳

11月、『ぼくの大好きな青髭』(文庫・改稿新版『翌日読んでもらいたいささやかなあとがき』が付いた、解説・山崎正和)を中央公論社より刊行。

1981(昭和56)
章二44歳
薫31歳

11月、『ぼくが猫語を話せるわけ』(文庫版、解説・中村紘子)を中央公論社より刊行。
1982(昭和57)
章二45歳
薫32歳
 
1983(昭和58)
章二46歳
薫33歳
 
1984(昭和59)
章二47歳薫34歳
 
1985(昭和60)
章二48歳薫35歳
 
1986(昭和61)
章二49歳薫36歳
 
1987(昭和62)
章二50歳薫37歳
3月、エッセイ・おとなの時間『家族としての犬と猫』庄司薫編を新潮社より刊行。
1988(昭和63)
章二51歳薫38歳
 
1989(平成1)
章二52歳薫39歳
 
1990(平成2)
章二53歳薫40歳
 
1991(平成3)
章二54歳薫41歳
 
1992(平成4)
章二55歳薫42歳
 
1993(平成5)
章二56歳薫43歳
 
1994(平成6)
章二57歳薫44歳
 

1995(平成7)
章二58歳薫45歳

11月、『赤頭巾ちゃん気をつけて』(文庫改版、「四半世紀たってのあとがき」付き)を中央公論社より刊行。
1996(平成8)
章二59歳薫46歳
 
1997(平成9)
章二60歳薫47歳
 

1998(平成10)
章二61歳薫48歳

 
1999(平成11)
章二62歳薫49歳
 
2000(平成12)
章二63歳薫50歳
10月、『バクの飼主めざして』(文庫版、『「バクの飼主」が大変-30年たってのあとがき-』付き)を中央公論社より刊行。
2001(平成13)
章二64歳薫51歳
 
2002(平成14)
章二65歳薫52歳
10月、『赤頭巾ちゃん気をつけて』『白鳥の歌なんか聞こえない』『さよなら怪傑黒頭巾』『ぼくの大好きな青髭』(文庫版、今回『白鳥』と『黒頭巾』に『翌日読んでもらいたいささやかなあとがき』が付いた)を中央公論社より改版刊行。
2003(平成15)
章二66歳薫53歳
 
2004(平成16)
章二67歳薫54歳
 
2005(平成17)
章二68歳薫55歳
 
2006(平成18)
章二69歳薫56歳
5月、森谷司郎監督作品『赤頭巾ちゃん気をつけて』(主演・岡田裕介、1970年公開)がDVD化。
10月、『狼なんかこわくない』(文庫版、今回書き下ろし解説として御厨貴さんが、執筆。旧版の萩原延壽さんの解説もそのまま残った)を中央公論社より改版刊行。
2007(平成19)
章二70歳薫57歳